【報道】栃木県弁護士会・小林正憲、破産により資格剥奪 管財人は刑事告発を検討

依頼放置:元弁護士破産 管財人「刑事告発を検討」 返還過払い金着服で/栃木

 毎日新聞 2013年12月07日 地方版 mainichi.jp/area/tochigi/news/20131207ddlk09040276000c.html

 

  依頼人からの着手金などを返還せず破産した小林正憲元弁護士(62)=元県弁護士会所属=の第1回債権者集会が6日、宇都宮地裁で開かれた。集会後、県庁で開かれた記者会見で、破産管財人の白井裕己弁護士は「刑事告発を検討している」と話した。

 白井弁護士によると、集会では債権者ら約20人に「小林元弁護士の財産の状況から、各債権者への配当は困難だ」と説明したという。集会中は債権者から「なぜこんなにも依頼を放置したのか」などの質問が出され、小林元弁護士は「申し訳ございませんでした」と謝罪を続けたものの、放置の理由については明らかにしなかったという。

 10月31日の期限までに届け出があった債権は73件で、総額は約1億円以上にのぼるという。白井弁護士は多重債務などの事案処理で返還された過払い金を着服したと疑われる案件について、業務上横領容疑での告発を検討している。

 小林氏は8月に破産手続き開始決定が確定し、弁護士資格を失っている。